2009年4月2日木曜日

藤木悠

藤木悠(ふじき ゆう、1931年3月2日 - 2005年12月19日)は日本の俳優。東京都品川区(旧・東京府荏原郡荏原町)出身の大阪府大阪市西成区育ち。本名は鈴木 悠蔵(すずき ゆうぞう)。血液型はA型。

大阪府立鳳高等学校卒業→同志社大学文学部卒業。大学在学中の1951年、全日本フェンシング選手権大会男子エペ個人優勝。そのため映画『リオの若大将』では出演すると共にフェンシングシーンの監修もおこなった。1954年、東宝第6期ニューフェイスに合格。同年、『摩子恐るべし』(鈴木英夫監督)で本格デビュー。同期に俳優の岡田眞澄・宝田明・佐原健二がいる。以後黒澤明監督作品、特撮など東宝作品の脇役として活躍する。

テレビドラマでは青春学園シリーズや、『アイフル大作戦』『バーディー大作戦』『Gメン'75』などにレギュラー出演した。特に『アイフル大作戦』から『Gメン'75』にかけては、叩き上げのベテラン刑事役を数年間に渡って演じたことで、視聴者に強烈な印象を残した。

1980年代にフジテレビの火曜ワイドスペシャルで放送された『タケちゃんの思わず笑ってしまいました』では、『太陽にほえろ!』などの刑事ドラマをパロディー化した「ニンニク刑事」役で出演したこともあった。

『Gメン'75』に出演していた頃、「少し風邪を引いただけで弱気になって、死ぬ、死ぬと連呼する」と雑誌にエピソードを紹介されるほどだった一方で、仕事が好調だったこともあって毎日暴飲暴食と痛飲を繰り返し、「オレは不死身悠だ!」などと自分の名を洒落て豪語していた(「あの頃はころころに肥っちゃってたんだよね」と晩年に述懐している)。が、それがたたり、のちに糖尿病を発症、末梢神経障害で足の指先を少しではあるが、切除することとなった。以後、妻の協力もあり、健康に気をつけ、自らの体験談から糖尿病に対する警告を促していた。

高島忠夫とは映画『サラリーマン弥次喜多道中』(1961年)ほか多くの映画でコンビを組み出演し、親友だった。身長180cmと、見た目よりも長身である。

2005年12月19日、肺血栓塞栓症による多臓器不全により、74歳で死去。この年公開された映画『北の零年』が遺作となった。

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